仕事でなかなか成果が出ない。やる気はあるのに空回りしてしまう。毎日のプレッシャーに押しつぶされそう……。
そんな悩みを抱えているビジネスパーソンにこそ、手に取ってほしい1冊があります。
それが、星渉さんの著書『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』です。
この本には、私たちがビジネスの現場で感じるストレスや不安、自己否定などを乗り越え、「思い通りの人生＝理想の仕事と成果」を手に入れるためのヒントが詰まっています。
そして何より驚きなのは、「メンタルは才能ではなく、誰でも鍛えられる」という事実です。
本記事では、『神メンタル』のエッセンスをわかりやすく紹介しながら、ビジネスにどう活かせるかを解説していきます。
なぜ、同じように頑張っているのに結果に差が出るのか？
「自分より努力していない人の方が結果を出している」
「あの人は特別だからうまくいっているんだろう」
──そんな風に感じたことはありませんか？
しかし、著者の星さんは言います。
「人生の結果は“メンタル”で決まる」
つまり、どれだけ努力しても、スキルがあっても、行動する前の「心のあり方」＝メンタルが整っていなければ、理想の結果にはつながらないというのです。
逆に言えば、メンタルを整えれば、自然と行動が変わり、成果が出るようになります。
では、「神メンタル」とは何か？どうすれば手に入れられるのか？
ここからは、ビジネスの現場で活かせる形で具体的に解説していきます。
セルフイメージが行動を決め、行動が成果を決める
最初に押さえたい重要な考え方が、「セルフイメージの法則」です。
星さんはこう述べています。
「人はセルフイメージ通りにしか行動できない」
たとえば、営業で成果が出ない人が「自分は営業が苦手だ」と思っていたら、自然とそのイメージ通りの行動を取ってしまいます。
- 積極的にアプローチできない
- 断られるのを恐れて提案できない
- 自信なさげに話してしまう
このような行動を無意識に選び、結果として売上が上がらず、「やっぱりダメだ」と自己評価がさらに下がるという悪循環に。
でも、「自分は営業のプロだ」というセルフイメージを持っていたらどうでしょう？
- 自信を持って提案できる
- 断られても前向きに改善できる
- 顧客にとっての価値を信じて行動できる
こうした行動の違いが、最終的に売上という「結果」に結びついていくのです。
● ビジネスへの活用法：
- 自分の理想の姿を「肩書き」や「キャッチコピー」にして書き出す（例：「価値を届ける提案型営業」）
- 毎朝、鏡の前で「私は○○な人間だ」と宣言する
- 名刺やメール署名にも“理想の自分”を意識した表現を取り入れる
現実は「決めたこと」しか実現しない
本書の中で繰り返し語られるキーワードがあります。それが「決めることの力」。
多くの人が、「こうなったらいいな」「こうなれたらいいのに」と“願望”として理想を語ります。
しかし、それだけでは何も変わりません。
星さんは明確に言い切っています。
「やると“決めた”瞬間から、脳は自動的に動き出す」
人間の脳には、RAS（網様体賦活系）というフィルターがあり、自分が「重要だ」と思った情報だけを拾い、行動の選択にも影響を与えます。
「起業して成功する」と決めた人は、起業に必要な情報、人脈、行動を自然と集め、選ぶようになります。
● ビジネスへの活用法：
- 年始や月初に「目標」ではなく「宣言」を書く（例：「私は今月、〇〇万円売り上げている」）
- ノートやスマホの待受に理想の状態を表す言葉を設定する
- 決めた後は、悩まず「前提として行動」する（例：達成するのが当然、という前提でスケジュールを立てる）
潜在意識を書き換えれば、行動も変わる
日々の行動の95％以上は、無意識＝潜在意識によって決まっていると言われています。
つまり、「努力しよう！」と意識的に頑張るだけでは、根本的には変われません。
無意識のレベルで「自分は無理」「失敗するかも」と思っていたら、脳と体はその通りに動きます。
そこで重要なのが、「潜在意識の書き換え」です。
星さんは、そのための具体的な3ステップを紹介しています。
潜在意識を書き換える3つの習慣
① 理想の未来を毎日書く
ノートに「私は○○な自分です」「私は□□な結果を得ています」と、すでに実現したかのように毎日書き出します。
例：「私は月収100万円を達成し、毎日やりがいを感じながら仕事をしています」
② 成功者としてなりきって行動する（アクティング・アズ・イフ）
理想の自分がとる行動を、先に実践してみる。自信があるふりをして提案する、積極的にアイデアを発言するなど、行動からマインドを変えていく。
③ アファメーションを習慣にする
「私はできる」「私は人に価値を与える存在だ」といった言葉を、声に出して繰り返すことで、脳の回路をポジティブに再構築していきます。
自己評価こそが、ビジネスの成果を左右する
特に印象的だったのが、「自己評価は“結果”ではなく“選択”である」という考え方です。
私たちはつい、「成果を出していない自分には価値がない」と思いがちです。
しかし、自己評価とは「自分にどれだけ価値があると思えるか」という“主観”であり、それは今すぐ変えられるものなのです。
自己評価が高い人は、堂々と行動し、人からの評価も自然と上がります。
逆に低い人は、自分にブレーキをかけてしまい、せっかくのチャンスにも飛び込めません。
● ビジネスへの活用法：
- 成果に関係なく、自分を肯定する言葉を日常的に使う（例：「自分には価値がある」「成長している」）
- 成功体験だけでなく、「挑戦したこと」も自己評価に加える
- 周囲の評価よりも、自分で自分を認める習慣を持つ
まとめ：成功は「心の設計図」で決まる
『神メンタル』は、「人生は意志の力で変えられる」とは言っていません。
むしろ、「意志ではなく“心の設計”を変えなければ、人生は変わらない」と教えてくれます。
- セルフイメージを整える
- 理想の未来を決める
- 潜在意識を書き換える
- 自己評価を高める
これらを地道に実践することで、ビジネスの現場での行動が変わり、成果も変わり、やがて人生全体が変わっていくのです。
最後に：今日からできる3つのアクション
- 「理想の自分」になりきって1日を過ごしてみる
- ノートに「すでに達成している未来」を書いてみる
- 毎朝、ポジティブなアファメーションを3回声に出す
あなたの仕事、人生、そして未来は、あなたの“心の使い方”次第でいつでも変えられます。
ぜひ、今日から「神メンタル」を取り入れて、理想のビジネス人生を切り開いてみてください。
📘 書籍情報
- タイトル：神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り
- 著者：星 渉（ほし わたる）
- 出版社：KADOKAWA
- 発売日：2018年7月6日
- 判型・ページ数：四六判／256ページ
- 定価：1,540円（税込）
- ISBN：978-4-04-602375-9
- ジャンル：ビジネス書／自己啓発
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