こんにちは。今回は、ビジネスパーソンとして「この人じゃなきゃダメ」と言われる存在になるためのヒントが詰まった一冊をご紹介します。
その本は、国分裕正さんの
**『替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方』**です。
この本では、変化の激しい現代において、AIや自動化にも負けない「必要とされ続ける人」になるにはどうすればよいのか?を、やさしく具体的に教えてくれます。
今回はこの本の内容をもとに、「専門性を身につけるための考え方」と「ビジネスの現場での活かし方」を、わかりやすく解説します。
1. そもそも「替えがきかない人」ってどんな人?
言葉の通り、「替えがきかない人」とは、「あなただから頼みたい」「他の人ではダメ」と思われる存在です。
たとえば、
- 営業でも、「あの人に頼めば成果が出る」
- ITエンジニアでも、「あの人じゃないとプロジェクトが回らない」
- 事務職でも、「あの人の段取りが一番スムーズ」
というように、“あなたにしかできない仕事”がある人は、どんな時代でも重宝されます。
国分さんはこう言っています:
「誰にでもできる仕事しかしていなければ、AIや機械に取って代わられるのは時間の問題」
つまり、「この人しかできない」と思われる“専門性”を持っておくことが、今後のビジネス人生においてとても大切だというわけです。
2. 専門性を身につける5つのポイント
本の中では、「専門性をどうやって身につけるのか?」について、次の5つのステップが紹介されています。
それぞれを、わかりやすく見ていきましょう!
ステップ①:「何に詳しい人か?」を明確にする
まずは、自分がどんな分野の専門家を目指すのかを決めるところから始まります。
よくあるNGパターンがこちら:
- 「営業が得意です」
- 「マーケティングが好きです」
これは範囲が広すぎて、何が強みなのか相手には伝わりません。
良い例はこちら:
- 「中小企業向けの法人営業に強いです」
- 「SNS広告の運用で成果を出すのが得意です」
- 「飲食業界の人材育成に詳しいです」
このように、「誰に」「何を」できるのかを具体的にしましょう。
ポイント:
誰かに「あなたって何が得意なの?」と聞かれたときに、30秒でわかりやすく答えられるようになるのが目標です!
ステップ②:一つのことを深く掘り下げる
「いろんなことを広く浅く知ってる」よりも、
「一つのことを深く詳しく知っている」人の方が、ビジネスでは重宝されます。
たとえば、以下のような人は強いです:
- 「Excelで社内業務を自動化できる人」
- 「Instagram広告だけで月100件集客できる人」
- 「データ分析で売上改善に貢献できる人」
こういった人は、「この分野なら○○さんに頼もう」と周囲から信頼されます。
アドバイス:
自分の得意分野で「誰よりも詳しくなる」ことを目指して、毎日少しずつ勉強する習慣をつけましょう。
ステップ③:わかりやすく伝える力を持つ
せっかく詳しくなっても、専門知識が難しすぎて相手に伝わらなければ意味がありません。
たとえば、
- 専門用語ばかりで説明してしまう
- 長々と話してしまい、要点が見えない
これは損です。
本当にすごい人は、「誰にでもわかる言葉で説明できる人」です。
実践方法:
- 小学生に説明するつもりで話してみる
- 90秒で「自分の強み」を紹介できるように練習する
- 社内の後輩に教えることで“伝える力”を鍛える
この力があると、プレゼンや面接でも抜群に強くなります!
ステップ④:専門性に「掛け算」をする
1つの専門性を持てたら、次はそれに「別のスキル」を掛け合わせてみましょう。
これを「専門性の掛け算」と言います。
たとえば、
- 「営業×データ分析」
- 「人事×キャリアカウンセリング」
- 「経理×ITスキル」
のように、2つのスキルを掛け合わせることで、代わりのきかないユニークな存在になります。
ポイント:
「自分だけの強みの組み合わせ」を考えてみましょう。
「○○×○○なら誰にも負けない!」というのが理想です。
ステップ⑤:情報発信で専門性を見える化する
自分の強みや専門性を、外に向かって発信している人は信頼されます。
たとえば、
- SNSで仕事のノウハウを発信する
- noteやブログで経験を書き残す
- 勉強会で発表する
こうしたアウトプットが、自分のブランドを作っていきます。
小さな一歩:
「週1回、学んだことをSNSで発信する」だけでも十分です。
あなたの専門性が“見える形”になることで、「あの人にお願いしたい!」と思われやすくなります。
3. 今日からできる「替えがきかない人」になるための3つの行動
最後に、今すぐ取り組める行動を3つだけご紹介します!
① 自分の専門分野を紙に書いてみる
→「自分は何の専門家を目指すのか?」を言語化してみましょう。
② 1日30分、専門分野の勉強時間をつくる
→ 書籍、記事、動画、なんでもOK。少しずつ“深掘り”していきましょう。
③ 月に1回はアウトプットする
→ SNS、ブログ、社内勉強会など、自分の知識を発信することがポイント!
まとめ:専門性は、あなたのビジネス人生を守る「武器」になる
AIや自動化が進む今、私たちが安心して働き続けるためには、「誰にも負けない専門性」が必要です。
国分さんの本は、それを実現するための【超実践的なガイドブック】でした。
専門性は、すぐには身につきません。でも、毎日少しずつ意識することで、1年後にはまったく違う景色が見えてきます。
「この人に頼みたい」と思われる自分を、今日から目指してみませんか?
あわせて読みたい:こんな人におすすめ!
- キャリアアップしたい20代・30代のビジネスパーソン
- 仕事にやりがいや手ごたえを感じたい人
- フリーランス・副業を目指している人
📘 書籍情報
タイトル:替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方
著者:国分 峰樹(こくぶ みねき)
出版社:フォレスト出版
発売日:2023年7月21日
判型:四六判(19cm)
ページ数:296ページ
ISBN:978-4-86680-237-4
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