1. はじめに:がんばりすぎて、疲れていませんか?
毎日忙しく仕事をしている中で、
「もっと頑張らなきゃ」
「手を抜いたらダメだ」
と思いながら働いていませんか?
かつての私もそうでした。
メールはすぐ返す。資料は完璧に。会議もフル出席。
でも、どんどん疲れていって、成果もイマイチ…。
そんなとき出会ったのが、古川武士さんの著書『力の抜きどころ』。
この本が教えてくれたのは、「すべてを全力でやる必要はない」ということでした。
2. 『力の抜きどころ』ってどんな本?
この本のテーマはとてもシンプル。
「力を入れるところは入れて、抜くところは抜こう」
つまり、大事なことに集中して、それ以外はほどほどでOKという考え方です。
著者の古川さんは「習慣化コンサルタント」として、多くの人の仕事や生活の改善をサポートしてきたプロ。
その経験から、「力の使い方を間違えると、うまくいかない」ということを教えてくれます。
3. ビジネスでよくある「力の入れすぎ」例
📌 例1:資料作成に何時間もかけてしまう
→ 見た目やフォントにこだわりすぎて、肝心の中身が浅い…。
📌 例2:全部のメールに即レス
→ 大事な案件より、どうでもいい返信に時間を使ってしまう。
📌 例3:会議に毎回フル参加
→ 発言もしないのに、1時間×週5…で週5時間もムダ。
これ、すべて「力を入れなくてもいいところ」で全力になっているんです。
4. 「力を抜く」とは「手を抜く」ではない
ここで注意したいのは、
- 「手を抜く」=サボる、雑にする
- 「力を抜く」=意識して優先順位をつける
という違いです。
たとえば、資料づくりを部下に任せ、自分は商談の準備に集中する。
これはサボっているわけではなく、「大事なことに集中している」ということです。
5. 成果を出す人は「2割の重要なこと」に集中している
本の中で紹介されている有名な法則があります。
「成果の8割は、全体の2割の行動から生まれる」
これは「パレートの法則」と呼ばれるもの。
たとえば営業職なら、「訪問件数を増やす」より、
「本気で買いたいと思ってくれているお客さんと丁寧に話す」方が大事な2割です。
✔ 重要な2割を見つけて、そこに全力を出す
✔ 残りの8割は、最低限でOK
これが「力の抜きどころ」です。
6. 私の実体験:力を抜いたら、仕事がうまく回り始めた
私は以前、完璧主義で仕事をしていました。
- 1本の資料に3時間以上
- メールは即レス
- 会議には全部出席
でも、正直クタクタで、思ったほど成果も出ませんでした。
そこで『力の抜きどころ』を読んで、やり方を変えてみました。
- 資料はテンプレで作成。中身に集中
- メールは1日2回だけまとめて対応
- 会議は必要なものだけに参加
その結果、仕事の質が上がり、残業は減り、ストレスも激減!
上司からも「最近、余裕あるね」と言われるようになったのです。
7. 今日から使える!「力の抜きどころ」5つのコツ
✅ コツ1:やることを3つに絞る
→ 1日のうち「これだけはやる!」という3つに集中。
✅ コツ2:80点でよしとする
→ 100点を目指すとキリがない。80点で提出して、あとで改善すればOK。
✅ コツ3:「やらないことリスト」を作る
→ 無意味な会議、細かすぎる修正、即レス…などを減らす。
✅ コツ4:週1回、自分の働き方を振り返る
→ どこに力を入れすぎたか?もっと抜けるところは?を見直す。
✅ コツ5:人に任せる勇気を持つ
→ 自分がやらなくてもいい仕事は、部下や外注に頼む。
8. まとめ:がんばりすぎない人が、最後は勝つ
ビジネスの世界では、「がんばること=正義」みたいな空気があります。
でも、本当に成果を出す人は、「がんばる場所」をちゃんと選んでいるんです。
『力の抜きどころ』は、それを教えてくれる一冊です。
✔ 全部を完璧にやろうとしない
✔ 力を注ぐべきところを見極める
✔ 抜くところはちゃんと抜く
この考え方が身につくと、仕事がどんどんラクになって、
しかも成果もついてきます。
9. 最後に:あなたの「力の抜きどころ」はどこ?
この記事を読んで、「もっとラクに働いてもいいんだ」と思ってもらえたらうれしいです。
あなたが今、一番力を入れているところは本当に大事ですか?
もっと力を抜ける場所はありませんか?
『力の抜きどころ』は、「がんばり方を変える」きっかけになります。
ぜひ、あなたの働き方にも取り入れてみてください。
📘 書籍情報
- タイトル:『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』
- 著者:古川 武士(ふるかわ たけし)
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日:2014年11月20日
- ページ数:238ページ
- ISBN:978-4-7993-1590-3Sharedoku+10
コメント