はじめに
あなたの周りにもいませんか?
一見、特別な才能があるようには見えないのに、いつの間にか大きな成果を出している人。
諦めずにコツコツ努力を重ね、気づけば周囲から信頼され、結果を残している——そんな人たちです。
「成功する人と、途中で諦めてしまう人の違いは何だろう?」
この問いに対して、多くの人は「才能」「環境」「運」と答えるかもしれません。
しかし、本書『GRIT やり抜く力』の著者であり、心理学者のアンジェラ・ダックワースは、
「成功の最大の鍵は、才能ではなく“やり抜く力”だ」と断言します。
本書では、情熱と粘り強さを持って目標に取り組み続ける力=「グリット(GRIT)」こそが、
人生やビジネスで成功するための本質的な資質であると、数々の研究と事例から明らかにしています。
才能に自信がなくても大丈夫。
途中で挫折しそうな時も、自分の中の「グリット」を鍛えることで、道は開けます。
このブログでは、本書の魅力と、グリットをビジネスにどう活かせるかを、わかりやすくご紹介していきます。
1.『GRIT(グリット)やり抜く力』とは?
アンジェラ・ダックワース博士は、成功の鍵は「才能」ではなく「やり抜く力」にあると考えています。
グリットとは「目標に対して長期にわたり情熱を持ち、困難があってもあきらめず努力を続ける能力」です。
この概念は、単なる根性論や短期的なモチベーションとは違います。
たとえば、仕事がうまくいかない時や失敗が続く時に、心が折れずに挑戦し続けられる力を意味します。
2.なぜビジネスにグリットが必要なのか?
2-1. 変化が激しいビジネス環境
現代のビジネスはスピードが速く、競争も激しい。
新規事業の失敗率は高く、簡単に結果が出ることは稀です。
そんな中で成功するには、長期的視点で粘り強く取り組むことが求められます。
2-2. 才能だけで終わらない現実
才能のある人が成功するとは限りません。
むしろ、壁にぶつかった時に踏ん張れるかどうかが勝負。
グリットを持つ人は、失敗しても改善し続け、成長を止めません。
3.ビジネスでグリットを発揮した成功例
3-1. スティーブ・ジョブズ
アップルの創業者スティーブ・ジョブズは、解雇や失敗を経験しながらもビジョンを持ち続け、復帰後に世界を変える製品を次々と生み出しました。
彼の情熱と粘り強さはまさにグリットの典型例です。
3-2. 長期的なプロジェクト推進
例えば新商品の開発では、最初のアイデアがすぐ成功することは稀。
複数回の試作や改良を重ねながら、市場投入まで何年もかかることもあります。
この過程でチーム全員がグリットを発揮し続けられるかが、成功の鍵となります。
4.グリットをビジネスパーソンが身につける方法
4-1. 自分が情熱を持てる目標を見つける
情熱なくしては、長く続けることは難しい。
自分が心から大切に思える目標を設定することが第一歩。
4-2. 小さな成功を積み重ねる
大きな目標を細分化し、達成可能な小さな目標を設定。
成功体験が自信となり、継続力を高めます。
4-3. 振り返りと学習を習慣化する
失敗した時は反省し、どう改善するか考える習慣をつけましょう。
これが成長の糧になり、諦めず挑戦し続ける力を育てます。
5.組織でグリットを育てるポイント
- 共通のミッションやビジョンを持つこと
社員全員が会社の目的を理解し、共感できることが重要。 - 挑戦を奨励する文化づくり
失敗を恐れず挑戦できる環境をつくり、社員のやり抜く力を引き出す。 - 成功や成長の見える化
達成したことを共有し、やり抜く価値を全社で実感する。
まとめ
『GRIT やり抜く力』は、ビジネスで成功したい人にとって必読の一冊です。
才能やスキルも大事ですが、どんなに困難でも目標を持ち続け、挑戦し続ける「グリット」が成功を決定づけます。
あなたもこのやり抜く力を鍛え、ビジネスで大きな成果を掴みましょう
📘 書籍情報:『GRIT やり抜く力』
タイトル(邦題):GRIT やり抜く力
原題:Grit: The Power of Passion and Perseverance
著者:アンジェラ・ダックワース(Angela Duckworth)
出版社:早川書房
発売日(日本):2017年
ジャンル:自己啓発/心理学/成功哲学
ページ数:約336ページ
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