【書評×ビジネス】『移動する人はうまくいく』に学ぶ、行動・環境・人脈を変える思考術

ビジネス

こんにちは、BRです。

今回は、長倉顕太さんの著書『移動する人はうまくいく』をビジネスの視点から深掘りしてご紹介します。

この本は、「人生を変えたければまず動け」というシンプルかつ力強いメッセージをもとに、移動がもたらす変化の本質に迫る一冊です。そしてこれは、ビジネスの成功法則とも深くリンクしています。


書籍紹介:『移動する人はうまくいく』長倉顕太 著

「動く人」だけがチャンスをつかみ、人生を変えていく――。
本書『移動する人はうまくいく』は、作家・プロデューサーとして数々のベストセラーを手掛けてきた長倉顕太氏が、自身の経験と行動哲学をもとに“移動すること”の重要性を説く一冊です。

「なぜか人生が停滞している」
「もっと刺激がほしい」
「変わりたいけど、何をすればいいかわからない」

そんな悩みを抱える人に、長倉氏は「まずは“移動”してみよう」と呼びかけます。
移動とは、ただ物理的に場所を変えることではなく、環境・人間関係・行動パターンを変えること。本書ではその移動の力が、思考や人生をどのように変えるのかを、理論と実例の両面から丁寧に解説しています。

特に注目なのは、誰でもすぐに実践できる「移動体質をつくる30のアクションプラン」。
日常に小さな“移動”を取り入れることで、自分の可能性が広がっていく感覚を味わえるはずです。

■ ビジネスは”移動”によって加速する

現代のビジネス環境は、変化のスピードが加速しています。技術の進歩、グローバル化、多様化した働き方──これらに対応するためには、柔軟な思考と行動力が求められます。

その中で、長倉さんが提唱する「移動」は、以下の3つのビジネス的価値を持っています。

1. “移動”はイノベーションを生む

イノベーションの鍵は「異質なものとの出会い」です。いつも同じオフィス、同じメンバー、同じプロジェクト──そこにいても、新しい発想は生まれにくい。

移動によって、私たちは新しい場所・人・価値観に触れます。たとえば、業界外のカンファレンスに参加して、全く違う視点のアイデアに出会う。そんな瞬間が、ビジネスにおける大きな“種”になるのです。

2. “移動”は意思決定をスピードアップさせる

考えすぎて行動できない──これはビジネスでも致命的です。移動とは、即ち「行動を伴った選択」。

移動しながら考えることで、机上の空論ではなく、実体験に基づいた判断ができるようになります。行動ベースのPDCAサイクルが自然とまわり、意思決定のスピードが格段に上がるのです。

3. “移動”は人的資本を広げる

ビジネスは「人」で成り立っています。移動を繰り返すことで、新しい出会いが生まれ、結果として人脈が拡張していきます。

著者自身も、移動を通じて多様な人脈を築き、それをもとにビジネスのチャンスをつかんできたと語っています。SNSの時代だからこそ、リアルな接点の価値が再認識されつつあります。


■ 『移動する人はうまくいく』の構成と学び

本書は以下の章立てで構成されており、読みやすく、行動に結びつく内容が特徴です。

【目次】

  1. なぜ、移動する人はうまくいくのか?
  2. なぜ、移動中はインプット&アウトプットがはかどるのか?
  3. なぜ、移動すると行動力が上がるのか?
  4. なぜ、移動する人は仕事にもお金にも恵まれるのか?
  5. なぜ、移動すると良い人間関係が増えるのか?
  6. 移動体質をつくる30のアクションプラン

ビジネス視点で特に重要なのは、”第4章”と”第6章”です。

第4章では、「移動=お金に変わる」構造が明かされています。これは場所を変えることで商圏を広げ、価値提供の範囲が広がることを意味しています。リモートワークの普及によって、働く場所は自由になりましたが、その自由を生かして動いている人ほど、収入や影響力を伸ばしているのが実態です。

第6章では、すぐに試せる実践的な「移動アクション」が30個提示されています。たとえば、

  • 毎日違う道を通って出社する
  • 意図的に違う分野の勉強会に参加する
  • カフェで作業する習慣をつける

といったシンプルなものから、

  • 海外でリモートワークをしてみる
  • 見知らぬ土地で1ヶ月暮らしてみる

というチャレンジングな内容まで、幅広く紹介されています。


■ 実際に試してみた“ビジネス×移動”の3つの施策

読了後、私もビジネスの現場で「移動体質」を意識して行動してみました。

1. 出張を“移動戦略”に変える

単なる顧客訪問だけで終わらせず、その地域のコワーキングスペースに立ち寄る、新しい人に会ってみる──そうした小さな行動が、新しいプロジェクトの種になりました。

2. デスクワークの“場所”を変える

オフィスの固定席をやめ、フリーアドレスや社外ワークを試したことで、生産性とクリエイティビティが向上。チーム内でも柔軟性が生まれ、風通しがよくなりました。

3. オンラインでの“人脈移動”を意識

LinkedInやX(旧Twitter)で、意図的に他業界の人をフォロー&交流。これがきっかけで、新しいパートナーと業務提携を結ぶことができました。


■ まとめ:変化が早い時代の、最強スキルは「移動力」

変わりたい。もっと成果を出したい。新しいことに挑戦したい。

そんな思いを持ちながら、つい同じ場所・同じやり方にとどまってしまっている人へ。

『移動する人はうまくいく』は、きっとあなたの背中を押してくれる一冊になります。

ビジネスとは、「変化に適応する力」と「変化を自ら起こす力」が求められる世界です。そのどちらにも必要なのが、まさに“移動”という行動。

今日、いつもの会議室ではなく、違うカフェで企画を考えてみませんか?

その小さな移動が、大きな変化の始まりになるかもしれません。

🔹書籍情報

  • タイトル:移動する人はうまくいく
  • 著者:長倉顕太(ながくら けんた)
  • 出版社:きずな出版
  • 発売日:2023年3月16日
  • 定価:1,540円(税込)

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